三次元画像e-Learning教材の作成方法に関する研究
○佐藤美紀,箕浦哲嗣,藤井徹也,山田浩雅,草刈淳子(愛知県立看護大学)
本研究は、看護教育にe-Learningを導入するにあたって、コンピュータ画面上で教育効果が高いと思われる三次元画像を簡単に作成する方法を見出すことを目的としている。 e-Learningにおいて、コンピュータ画面上で疑似三次元空間を構築して、受講者がマウスを操作することであらゆる角度から詳細に観察出来、さらに実演では提示することが不可能な部分まで見ることが出来るようにすることは、受講する学生の理解を助け、教育効果も高くなると考えられる。しかしながら、専門の知識を持たない教員が三次元画像を構築することは非常に困難である。 本研究で構築した三次元画像は、VRML 2.0フォーマットとした。使用した機材は、ポータブル型の三次元計測装置である3D Wand Ver.4.0 一式(テクノドリーム21,東京)、デジタルビデオカメラVX2100(ソニー,東京)およびノートパソコンInspiron5150(デル,川崎)である。またブラウザでVRMLフォーマットを閲覧するためのプラグインとして無料で使用可能なBS Contact VRML(Bitmanagement Software GmbH,Germany)を用いた。 コンピュータへの取り込み方法は、被写体をビデオカメラで撮影しながら、ハンディタイプの空間スキャナから照射されるレーザ光線を照射するだけである。所要時間は被写体にもよるが、およそ3分から5分で完了であり、マウス操作であらゆる方向への回転および拡大・縮小が自由に出来ることが確認された。 なお本研究の一部は日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B)(2) 課題番号14370810によりおこなった。 |